第60章 2人のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
あくまでも キスだけだと
そう言ったのだから
その名目通りに
触れるだけのキスを 繰り返す
ちゅ…ぅ 小さく音を立てて
軽く 唇を吸い上げれば
「…んっ、…ふ…、ぅ、…んッ」
僅かに その身体が
反応して震えるのがこっちにも
伝わって来るから
「みくり」
「…はぁ、杏寿郎…?」
その吐く息に 僅かに熱を帯び始めていて
もう少しと 既に欲張りたくなって来る
ちゅ…ぅ ちゅ…っ
短い 短い口付けを繰り返して
「もっと、したいんだが?」
そう 深い方もと
要求されてしまう
ちゅ…ッ
触れるだけのキスを
そのまま離さずに押してて来て
角度を変えて 更に押しつけられて
合間に 零す様にして
吐き出す 彼の吐息にも
熱が込もるのを 自分の耳が聞き取っていて
そうなってる 彼の吐息の音に
自分が反応してるのが分かる
はぁっと吐く息が 熱く
なって行くのを感じる
でも これ以上 ここでしたら…
「んっ、でも…、
ここでこれ以上しちゃったら」
すぐにでも したくなっちゃいそうな
そんな気がして仕方がないのだけども
「みくり、ダメか?」
そう 可愛らしく
言って お伺いを立てて来るから
杏寿郎はやっぱりズルいと思う
そんな おねだりをされてしまったら
断われる…はず 無いのに…ッ
「どっちにする?みくり」
そう言いながら スルッと
杏寿郎が みくりの
下腹部にその手を添えて来て
ゾクッと身体が震えるのを感じる
「どっち…って?何と、何?」
「深い方のキスをするか、
それとも、今のキスのままで
ここ、弄られるのかのどっちだが?」
そう言って 指先で
おへその辺りを撫でて来て
ブンブンとみくりが
ダメだと首を左右に振るから
「んんぅ、そこは…っ、ダメ…っ」
ダメだと言いたくなる理由は
何となくにだが 分かってる
「大分、ここも、
良くなって来ただろう?」
ここだけで そうなれる様になるのも
時間の問題だろうがな…とは思うが
「んん、ダメ…、
そこ…ダメな…ンんッ。やっ…ん」
「ここ、ダメ…なのか?」
指先がへその下の
下腹部の辺りを撫でて来て
指先をクイッと軽くだけ
へその恥骨の間の部分に
ほんの軽く沈め込まれただけで