第14章 朝から　こんな　お相手：煉獄杏寿郎

そう言いながら杏寿郎が体を起こして
みくりの身体に腕を回したかと思うと
唇を塞がれる

いきなりの息の出来なくなりそうな
熱い熱い杏寿郎の口付けに
頭が沸いてしまいそうになって
めまいを覚えてしまいそうだ

「んっ、ふ、…あ、ふぁ、んーんっ！」

「みくり、君は……可愛いな。
その顔も……その声も……」

耳元でそう囁かれて
ビリビリとした電気の様な痺れが
鼓膜を通って抜けて行く

舌を首筋に這わされて
舐め上げられると
びくんとみくりの身体が跳ねた

「その、表情も……、可愛らしい…」

何だろうな？
何で今日の杏寿郎さんは……
こんな　可愛い可愛いって言う感じなの？

「んっ、あのっ…く、ないですっからっ！」

そっと寝間着の上から
胸を揉まれて背筋を反らせながら
みくりが杏寿郎に言った

「どうした？みくり……、
言いたい事があるなら、聞こう」

「あっ、んんっ、あ、だからっ、あん、可愛くないってぇ……っ
言ってるん、ああっ、んですっ、やぁあん！」

胸を寝間着の上から揉んでいる内に
その先が硬くなって来て
寝間着の上からも分かるようになったので
ついついソコを擦ってしまった

「どうしてだ？俺は……、
君が可愛らしくて仕方ないからな。
俺に、君に可愛いと言うのを、
止めさせるのは諦めた方がいいぞ？」

いつの間にか
帯を解かれていて
スルリと杏寿郎の手が
合わせの離れた所から
みくりの身体に触れた

腰の下に手を差し入れられて
仙骨の辺りで支えられる

「それにっ……、まだ…っ」

何か言いたい事があり気だったので
少しだけ　話す時間を与えてやる

「まだ、何だ？」

「まだ、私っ……口でしてませんけど……？
よろしかったんでしょうか？」

ああ　そう言えば
忘れていたが　そんな話もしていたか
変な所で　律儀な所があるな　みくりは

「それは……、いつでも構わないだろう？
今は、俺が…、君を愛でたいのだが……、君は
どうしても、そうしたいのか？」

口でもして欲しそうな感じで
言っていたから
いいのかなぁと思ったんだけども

杏寿郎さんは
今はそれはどっちでも良さそう……