第59章 2人のハネムーンは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
ズンッズンッと
彼に抱きかかえられながら
突き挿される度に
快感が波の様に押し寄せて来て
「んぁあっ、ん…っ、ンんッ
はぁあぁんんっ、あぁ、んッ」
バシャ…ッ バシャっと
自分の足が水を無意識に蹴って
跳ねあがる音が聞こえれる
「…みくり、っ…、
もっと…、残してくれないか?
俺に…君の跡を、
残して貰いたいんだが?」
グッと腰を掴まれて
奥に届いてるのに
腰を引き寄せられてしまって
ググっと子宮を押し上げられて
痛みにも似た感覚を快感と同時に感じる
「んく、ぁ、はぁ、んんっ、
杏…寿郎…?うっ、んッん、跡…?」
自分の身体に 赤い跡を
もっと 残して欲しいと
そう お願いされてしまって
自分の知らない
彼の過去に嫉妬していた自分が
バカみたいに感じる
そんな 私の…行き場のない感情を
彼が知ってて そう言ってるのかとか
「んんっ、私の…?って事?
んっ、はぁ、あっ、ん、んぁあんっ」
与えられる快感が
みくりの思考を鈍らせる
快感に喘ぐのと 思考するのが
両立するのが難しくて
「君に、そうされたいんだが…?」
そうこちらに言って来る
彼の目を見て 分かってしまった
無くならない 消えてしまいたい過去を
無くしてしまいたいと
無かった事にしてしまいたいと
上書き… してしまえるのならと
そう 思ってるのは
そう 感じてるのは
私だけじゃなくて
目の前の彼も…なんだって
「責めない…のか?俺の…過去に
して来た事の数々…は、お咎めなしか?」
咎めて貰いたいと 彼はそう
思ってるのだろうか…
だとしても 私には
それを 咎める事なんて出来ないのに
「それとも、俺はそうは
なり得ないのか?みくり」
恐ろしい事を 聞いて来ると
そうその言葉に感じてしまった
私が それを咎めない
咎められないと言うと言うのも
彼にはお見通し…な訳で
私が そこに拘りにも似た感情を
見せているのだと 知らしめられた上に
彼と言う 存在が私の中で
それを超え得るものになり得てないのかと
そんな 事を聞いてる来るのだから
でも きっと
彼が それを聞いて来たのは
私が 今までに 彼に見せなかった
奥底に押し殺している
感情の片鱗を 出したから…だろう