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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第59章 2人のハネムーンは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ


杏寿郎がその辺を一周して戻ると

みくりがスマートフォンを片手に
持ったままでその場で
自分の口元を押さえたまま
へたり込んでいて

「で?君は何をしているんだ?」

「すいません。参りました。
カッコ良すぎる…、ヤバいっ。
もう、ダメッ。私の旦那さん
素敵過ぎて、…死ぬ勢いでした…」

『ははははははっ!
水上バイクなんて、男が
免許取るんなんてなぁ、
モテたいからに決まってんさね。
ご主人も、若い頃は女の子
泣かせて来た口かねぇ?
あんさん、フライボードもだけど
水上バイクも上手いさね』

そう日焼けの人が言って来て

「いや、俺の大学時代なんて
そんな大したこと無いですから。
振り向いて欲しい女性には
ずっと、振り向いてもらえずでしたし」

『ああ。だから、
ついつい、遊んじゃったってやつね?
わかるわかる。寂しいもんさなぁ』

いつも糸目でニコニコ顔の
日焼けの人の顔に
一瞬影が見えた気がして

『そんな事ばっかしてると、
肝心な本命の女の子には、他の男が
出来てるってもんだわなぁ』

カラカラと笑いながら
そう言っては来るが
彼には彼でそんな苦い恋が
あったのだろうとそう思わせるような
そんな言葉でしか無くて

「もしかして、宇梶さんだったりして」

そう ボソッとみくりが
その名前を呟いて

『ああ。女のカンは怖いさねぇ。
俺の事はどうでもよかよか、
夫婦水入らずして来たって』

そのまま 杏寿郎の後ろに乗せられて

送り出されてしまった

ちょっと進んだ所で
杏寿郎が速度を落として来て

「みくり。どうして、
言い当てるんだ?
そこは当てなくていいだろう?」

「違うんだってば、何か
あの人の話聞いてたら、
宇梶さんの顔が浮かんで来たのっ」

ギュッと後ろから
杏寿郎の身体にみくりが
縋り付いて来て

「でも、私が思うに…だけど」

「それは、何となく言われなくても分かる。
宇梶さんの方も、彼に気が合ったんだろ?
確かに、彼女の真面目な所、
あの彼の、いい加減さが合いそうだからな」

何となくに しんみりとしてしまって

「よし。みくり。
しっかりと掴まれ。飛ばすぞっ!」

そう言って凄い勢いで
水しぶきを上げて
疾走し始めて

「いやあああぁっ!
速いっ、速すぎるからっ!!
ゆっくりぃ、もっと安全運転でっ」
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