• テキストサイズ

ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第59章 2人のハネムーンは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ



これ…は 夢…かな?

温かい 何かが よしよしと
頭を撫でる感覚がして

頭…ナデナデして貰うの 好きだな

心地いい… し 安心する

好きだな もっと…頭 撫でて欲し…いな

「ん…、もっと、…して?」

その心地のいい感覚がもっと欲しいとと
無意識の内に強請っていて

フワッと温かい物が頭に触れて


「みくり…?…が、……たのか…?」


誰? この声… 誰かが何か言ってる?

誰だろう この声… 知ってる

良く知ってる声…


「ん、…誰…?…何って…?」

「悠長に…、眠ってていいのか?
このまま…、良い様にされてしまうぞ?」


良い様にすると言うは
何がどう良いのだろうか?

「うん…?いいんだったら、良いと思う」

そう 問いかけられている意味が
分からないままに
問いかけて来るその声に返答を返した

「ん?良いのか?俺に、
…悪い様にされるかも知れないぞ?」

あれ?さっきと言ってる事 違うよ?

良い様にするって言ってたのに?

「すぅ…、すぅ…」

少しばかり みくりが
杏寿郎の問いかけに身じろいだから
そのまま 目覚めるかと思って居たら

返事こそは返しては来たが

ツンっと半開きになって居る
形のいい唇を指先でつつくと

んっ…と声を漏らして 顔を顰める


あの後 抱き合ったまま
眠ってしまっていた様で

杏寿郎が目を醒ました頃には

11日になっていた


現在の時刻は 翌日の

5月11日の AM3:15分の
少し前と言った所だ

「眠ってしまうつもりなんて、
無かったんだがな…」

ベットの中で動かした手の指先に
プルメリアの花がチョンと触れた

杏寿郎が指先に触れた
プルメリアの花を拾い上げて

すぅすぅと眠っている

みくりの髪の上に置くと

「うむ。俺の奥さんは可愛らしいな。
さっきの仕返しに、飾るか」

ひとつ またひとつと
ベットの上のプルメリアの花を
先程 みくりが自分にした様にして
みくりの身体の上に飾り付けて行く

ざわざわと胸が騒がしくなる
落ち着かない不安に包まれる

炎柱とかつて呼ばれていた

いつかの俺は

恐らくに 彼女を遺して逝ったのだろうが


気掛かりが残るのだ

その気掛かりは俺の気掛かりでは無くて

もう一人の 彼の 俺の気掛かりでしかなくて


/ 4730ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp