第58章 今年の彼の誕生日は…後編　お相手：煉獄杏寿郎　現パロ

ベットの上のスワンを移動させて
湯船のお湯張りが終わるのを待って

一緒に風呂に入った

「杏寿郎はさ、お風呂
一緒に入るの好きだよね？」

「何だ？今更…、いつも
一緒に入ってるだろう？割と」

杏寿郎が身体を洗ってくれたから
お返しに杏寿郎の身体を洗った

「頭も洗うか？みくり」

「頭も洗ってくれるの？
自分で洗えるよ？頭」

「いや、洗えるのは
洗えて当然だがな」

「じゃあ、頭、洗う？」


「なら、洗い合いっこでもするか？」


お互いの頭を同時に洗うと言う
わざわざしなくてもいい様な
面倒くさい事をしようと提案されて

向かい合って　シャンプーを
お互いの髪につけて行く

「ちょっと、杏寿郎。
同じ場所ばっかりに、
かため過ぎだってばっ」

「そうか？泡立てたら一緒だろ？」

そう言いながらガシガシと
大型犬でも洗うように洗われてしまう
もこもこの泡が沢山立って来て

「おっ、凄いぞ！泡泡だな」

「もう、杏寿郎の頭も洗うから
ちょっと、じっとしててって。
もう、それぐらいでいいから。
後は、こっちがするから」

このまま　その力加減で
ガシガシと洗われると
頭皮が痛くなりそうだ

濡らした髪の全体に
まんべんなくシャンプーを付けて
軽くなじませて行くと
そっと杏寿郎の髪に指を差し込んで

わしゃわしゃと泡立てて
洗っていく

人の頭を洗うなんて経験は
子供が居れば別だろうけど

美容師とか看護師でないと
そんなにする事無い気がする

「杏寿郎、どう？痛くない？
もっと、力加減強くする？」

「身体を洗い合うのは、何度も
した事あるが。頭を洗うのは
この前の時以来だな。いいな、
偶にはこう言うのも、悪くないな」

そう　杏寿郎が
満更でもない様子で言って来て

「でも、最後には洗い直しする癖に」

「いやっ、その、こう、
汚れが気になる所があるだろう？
君だって、この前の時、
俺が洗った後に、洗い直ししてたろう？」

「まぁ、気になる所は仕方ないとは
思うんだけども、でも、
こうしてると、新婚って感じするね？」

お互いの泡だらけになった髪を
シャンプーの泡を使って
上でひとつの塊に纏め上げると

「こうやってさ、インド人っ！
とかって、しなかった？小さい時」

「いや、それをするなら…こうだろう？」

杏寿郎がみくりの髪を