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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第57章 今年の彼の誕生日は…中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ



よしよしと頭を撫でていた手が
スルスルと背中の方へと回って来て

ビクッと反応して身体が跳ねる

「ん?まだ、敏感になったままか?
せっかくだから、あの風呂に入るか?」

あの風呂と言う言葉に
みくりがハッとする

そうか 忘れてたや


折角 お風呂にプルメリアの花を

浮かべていたのをすっかり忘れていた

置いたままになって
すっかり氷が溶けた

イチゴのカクテルを
水でも飲む様にして杏寿郎が
ゴクゴクと喉を鳴らして飲むと

「これも、食べず終いだったしな」

そう言って ウエルカムフルーツの皿から
ぶどうを摘まむと次々にぶどうを
口の中に放り込んで行く

はたっと視線がぶつかってしまって

「奥さんも、食べるか?ぶどう」

「バナナ…、色、変わっちゃう」

リンゴの方は飾り切りをするのに
変色しにくい処理をしている様で
色はそのままだったが

カットした方のバナナは
薄っすらと黒ずんで来ていて

「食べさせてくれるか?」

お互い裸のままで
ソファに座って

杏寿郎の膝の上に座らせられると

カットされたバナナを
摘まんで杏寿郎の口に入れる

「今から、風呂に入るとして…。
今日の夕飯の事なんだがな」

「夕飯?夕飯がどうかしたの?」


チェックインしたのは15時過ぎだったから

まだ 夕飯には随分と

時間には余裕があるのに

杏寿郎は夕飯の話をして来て


もしかして どこかお昼みたいに

美味しいお店を予約してくれてるのかな?と

そんな期待をしてしまいつつ

杏寿郎からの返事を待つと


「ちょっとな、時間が中途半端でな。
遅くなってしまいそうなんだ。
んで、俺からの提案なんだがな」

え?どう言う事なんだろう?

夕飯には時間の余裕があるのに

杏寿郎は夕飯が遅くなりそうと言って来た


「まだ、こんな時間なのに?
遠い、離れた店にでも行くの?」

「いや、店は近いんだがな」


杏寿郎の言葉にますます混乱する


2時間近い余裕があるのに
時間が無い様に言うし

店が遠い訳でもないと言うのだ


すっかり氷が溶けて
薄くなってしまった
イチゴのカクテルをゴクッと
喉を鳴らしてみくりが飲んで

「どう言う事?」

「汗でも、流しながら説明するか…」

今日は気温が高いから
さっきので汗は掻いたけど

「おいで。みくり」

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