第13章 銀の流れる川 後編 お相手:竈門炭治郎
いや 確かに
みくりさんに 色々としてもらえるのは
非常に嬉しいけどもっ!
俺は 俺は……そうじゃなくってぇええ!
確かに 俺のその部分は
はち切れそうな位に どうしようもない事に
なってしまっているのは
紛れもない事実なのだけども!
俺はみくりさんに
いやらしい事をしてもらいたいのでは
なくて……俺はっ
「そんな、悪いですからっ!それに俺っ……、
長男なので、我慢できますからっ!」
長男だから
何が我慢できるんだろうか?
炭治郎のその部分へ伸ばそうとした手を
炭治郎に掴まれてしまった
「俺だって、男なんですから……。
俺がしたいです」
真っすぐに 炭治郎の視線に
射抜かれてしまって
ドキドキと自分の胸が騒がしい
炭治郎君っ…男の子だって思ってたのに
しっかり男の顔っ…してるんだもんっ
自分の胸がキュンっとなって
ゾクゾクと首の裏を寒気にも似た感覚が走って
自分の中が キュッと締まるのを感じてしまって
そっと頬に手を添えられて
そのまま頬を撫でられる
「みくりさんっ、
俺…、貴方の事、大事にしますから…」
真っすぐ過ぎる彼の
真っすぐな言葉が
凄くっ 凄く……
彼の顔が切なそうに歪むのを
見て居たい気持ちになって
そのまま見つめていたら
「あの……、目を閉じて…、
貰いたいのですが…っ」
と言われてしまって
そっと瞼を閉じると
ちゅっととてもとても
遠慮しがちに唇が触れて
すぐに離れたので
炭治郎君らしいと感じながらも
物足りなくて もっとその
感触を感じたくなってしまって
炭治郎の首に腕を回して
引き寄せるともう一度唇をこちらから
重ね合わせた
チュチュと唇を何度か重ねると
炭治郎がそれを手で制止して来て
「駄目です、みくりさんっ、俺にさせて下さい」
といつのも声と違って低い声で言われてしまって
ドキリと胸が跳ねてしまった
「う……、うん、分かった」
そう言うと
よしよしと頭を撫でられてしまって
あれ?これだと どっちが年上なのか
分からなくなって来てしまって
あれ?
「もし、俺がした事が、
嫌だったら……言って下さい」
そう言って炭治郎が
にっこりとほほ笑んだ