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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第54章 スルタンコラボ企画 中編 お相手:冨岡義勇



「今の…じゃ、わからない」

そう言ってギュッと
みくりが杏寿郎の寝巻を掴んで

下から潤んだ瞳で
乞うように見上げる

「なら…、もう一度…するか?」

「その、今度はもう少し…長く…ッ」

一瞬過ぎて 分からないと言われて

ちゅ…ぅ と ゆっくりと
その柔らかい唇に自分の唇を押し当てる

あくまでも そっと触れる位にだけ

ちゅっ… と少しずつ位置をずらして
軽く触れるだけの口付けを繰り返すと

杏寿郎が唇を離して

「どうしたんだ?小野寺」

小野寺が自分の唇を押さえていて
難しい顔をしていて

「何だか、ビリビリして
痺れてる感じがする…口が」

今まで感じた事のない感覚に
何が何なのかと混乱してる様で

「確かめたいか?その唇の
痺れが、何なのか?」

どうにも ソワソワとして
落ち付かない自分が居て
もっと さっきの痺れを感じてみたいと

その好奇心を抑えられないでいて

「あの、…もう一度…」

「可愛い君の頼みなら、
俺は無下には出来ないが、いいのか?」

「いいのか?って?」

ふっと杏寿郎が笑って

「あまり、何度もしていると
エスカレートしてしまうかも知れんぞ?」

キョトンとした目をして
こちらを小野寺が見ていて

「エスカレート???」

「こんな、可愛い口付けでは
済まないと…俺は言ってるんだが?」


こうして 夜は更けていく

更け行く程に 与えられる口付けが

熱く 甘く 深くなるのを感じながら



その熱に浮かされて

眠気なんて感じる暇も無くて


「んッ…、ふ、はぁ…っん」

「小野寺、…っ、ふ」


眠れぬ夜に 熱い口付けを

空に瞬く 星の数ほど交わして










月に寄り添いし星 中編




ー”双子星の眠れぬ夜”ー



               ー 終 ー



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