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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第53章 春と言えば…? 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ



送迎車で トレーラービレッジへと戻ると

既に15時を過ぎており
松代がチュックインの手続きに対応していた

「ああ。そうか、そう言う事か…」

隣に居た杏寿郎がそう漏らす様に言って
みくりが声を掛けた

「どうかしたの?杏寿郎」

「いや、他の宿泊客からしたら
デイキャンプに対応してないのに。
バーベキューしていた形跡があれば。
不思議に思うだろうしなとな、
成瀬さんとやらの配慮でもあったのかもな」

チェックイン出来る15時よりも
先にバーベキューしてる人が居たら
確かに他のお客さんからしたら
不思議だし 不審でしかないもんね

他の宿泊客からしたら
あまり気分のいい物でもないし
折角の楽しい時間が台無しだもんな

フロントカウンターと
フロント棟の隅に
離れて配置されている
ソファの所でタブレット端末で
数組のゲストのチェックインが
平行して同時に ディスタンスを
取ながら出来るシステムになっている様で

「チェックインと同時に早めに、
チェックインしたい客同士が
並ばなくていい様になってるんだな」

ひそひそと客同士が
こちらの事を話している声が聞こえて来て
みくりの耳にもその内容が聞き取れた

『ねぇねぇ、智くん、あれあれ
あそこのさ、あの2人って、
さっきのネモフィラの所のさ……』

カップルで利用するらしい
客の女性の方が彼氏に話しかけていて

『あ、マジじゃん。
太鼓の王子様じゃん』

太鼓の王子様…?

「いらっしゃいませ、お客様。
トレーラービレッジへ、ようこそ。
チェックインでございますでしょうか?」

そう今初めて会ったかのように
松代が杏寿郎とみくりに
対して声を掛けて来て

「はい、すいません、
予約していた者なのですが…」

フロントカウンターに一歩近づいて
杏寿郎がその松代に合わせて言った

「そうしましたら、こちら
宿泊台帳の方にご記入を…」

そう言いながらこちらに
タブレット端末を差し出して来て

「(ねぇ、みくり。
さっきから、ネモフィラ祭りの
会場に居たお客様が口を揃えて
今年の演出は凄かったって言ってたけど…。
一体、どんなステージだったの?)」

そうこちらにしか聞こえない様に
松代がみくりに声を潜めつつも
そう訊ねて来て
当の本人はそれを聞かれた所で
気を失っていたのだから
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