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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第52章 春と言えば…? 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ


バーベキューの網の上には
別名大アサリと呼ばれている
ホンビノス貝が並んでおり

少しだけ口が開きかけて来て居て
食欲をそそられる香りが漂ってくる

「ホンビノスは、大アサリって言うけど、
見た目は色白のハマグリだよね?」

色白のハマグリとみくりが
ホンビノス貝の事を言って来て

「白ハマグリと言う、
別名もあるんだろう?ホンビノス貝」

「でも、とっても美味しい貝だって
かねこさんが言ってたよ?是非
食べてみて貰いたいって。
あ、口大分開いて来たね。
ねぇ、杏寿郎、その中に溜まってる水
捨てて、貝、ひっくり返してよ」

みくりの言葉に
杏寿郎が驚いた様子で

「いいのか?
折角の貝のエキスじゃないのか?」

「大きな貝ほど、体内に海水を
溜め込んでるんだってさ。
だから、この水は溜めてた海水だから。
捨てた方が、美味しいんだって」

「そうなの…か」

「ひっくり返して、焼いてから
出て来るのがホンビノス
本来の美味しいエキスらしいよ?
ホンビノスは砂を嚙みにくい貝だけど、
ちょっと噛んでる時もあるから。
砂抜きも不要だって言われてるけど、
その海水と一緒に流すイメージでさ」

ひっくり返して
反対面からも火を入れると
じゅんわりとエキスが
貝の中に湧いて来るのが見えて

みくりが酒と醤油を入れて行く

焦がし醤油の匂いがまた
どうにも 食欲を刺激して来る

「これは、参ったな」

「ん?何か言った?杏寿郎」

「既に、食べる前から
香りが美味いと思ってな」

「うん、貝が焼ける、いい香りするね。
醤油が焦げて香ばしい匂いと」

緑に囲まれた ウッドデッキで
バーベキューをして 
昼間からビールを飲むか

どうにも 贅沢な時間だな

「はい、杏寿郎、焼けたよ」

そう言って トングで掴んだ
ホンビノスを杏寿郎の取り皿に入れて来る

「ああ、すまない。みくり。
なぁ、スプリングバレーも飲んでいいか?」

「ああ。クラフトビールの方?
良いよ?飲むために持って来たんだもん。
あ、待って、取るから」

トングを片手に持ったままで
みくりがスプリングバレーの
赤い缶を取ると

杏寿郎に向けて来て
確認を取ると手渡した

「これでいい?杏寿郎」

「ああ。それだ、それでいい。
ありがとう、みくり」



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