第47章 ユガミノクニ　お相手：煉獄杏寿郎＋α

「…いい、よ？」

「みくり？…だが、入り過ぎて
しまったら、痛む…だろう？」

杏寿郎の肩に自分の腕を回して
その身体に自分の身体を寄せると
お互いの身体が密着して
自然と繋がっている部分の結合も深くなる

「来て？…杏寿郎…、もっと
奥の奥の…、これ以上…、っぁん、はぁ
入れないって…所までッ」

グンッと奥へ更に押し込まれて
ギュウウっと子宮が収縮して
鋭い痛みが下腹部に走る

痛い…と　感じるけど

でも　感じてるのは…痛みだけじゃなくて

「…このままっ、ハァ、…どうにか
なっ…、て、…しまいそう…ハァ、だな」

知らぬ間に滲んでいた涙で
ぼやけた視界に
苦しそうにその顔を歪めながら
そう途切れ途切れに話す

杏寿郎の顔が見えた


どうにか…なって　しまいそう…

なのは

もう　どうにでも　なってしまいたい


なのだろうか？


そうみくりがぼんやりとした
頭で考えてながら

痛みと快感を同時に感じながら

快感と苦痛の喘ぎを漏らす

「んぐっ、はぁぁああんっ、
あぁ、んぁ、ぁああぁん、はぁ、ぁぅ
ぁああぁ゛あぅ゛、や、あぁああんッ」


ユガミノクニ


私を支配してるのは

痛みと快楽


でも　一番…痛いと感じてるのは


ギリギリと締め付けられる胸の奥


禁じられた　言葉を言いたくて

言いたくて　仕方なくなっている


私が　それを言えば…世界が壊れるのに


ユガミノクニ


口にするのも　恐れ多くて…

その言葉を…　いっそのこと　


忘れてしまいたい


人魚姫にでも…なれればいいのに
それを口に出してしまいそうになる


私のこの口が　


言葉なんて忘れてしまえばいいのに


ユガミノクニ

ここは　その物語の中じゃない


この国は　歪んでる

愛の無き　クニ


愛を口にすれば…滅ぶ　クニ


ユガミノクニ


ズチュンッ　ズパンッ
パンッ　パン…

激しく腰を彼が打ち付ける度に
激しい快感と苦痛が押し寄せる

「んあぁんっ、ふあぁあッ
ンんーんっ、んっ、ふっ、はぁ、
あぁ、んっ、ぁッ、んンぁあああんッ」

でも　この痛みすらも

愛おしさに変わって行く


杏寿郎が…好きだって　気持ちに

変わって行く…


「…みくり」

「…？杏寿郎？」


「俺に…、好きだと…言ってみてくれないか？」