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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第12章 銀の流れる川 前編 お相手:竈門炭治郎


その日の 任務は共同任務だと
鴉が言っていた

「一緒に仕事する人は、
どんな人なんだろうな?なぁ、禰豆子」

その隊士との落ちあう予定の場所へ
炭治郎は向かいながら
背中に向けて 声を掛ける

カリカリと木箱の中なら
引っかくような音が聞こえて来て
言葉でではないが
禰豆子が返事を返してくれたのが嬉しかった

今まで 俺は
善逸や伊之助としか
一緒に仕事をした事がなく

那田蜘蛛山では 他の隊士も居たが
村田さん以外のあの山で炭治郎が出会た
先に入山していた隊士に生存者はおらず

その後に向かった 任務…は

「煉獄さん……」

炭治郎はつい先日の様に
まだ あの列車での戦いで
失ってしまった 煉獄の事を
思い返しては 
気が落ち込んでしまっていた

あれから2カ月が経って
身体の傷も癒えて
俺達はそれぞれ
単独で任務をこなすようになっていた

煉獄の事を考えると
色々な後悔が生まれてしまうが
その度に炭治郎は 
最期に彼が残した言葉を思い返していた

煉獄さんの期待に添う為にも
俺はもっと強くなって 前に進まなくては!
そう 己を鼓舞しながら
炭治郎はいつの間にか
走り出していた 任務に赴く道のりも
こうすれば鍛錬になるかも知れない


俺が 今から向かうのは
山間にある ある集落で
昔から他の集落と離れており
よそ者を極端に嫌うと言う


そして その集落では
8年程前から
半年に一度の頻度で
若い娘がいなくなるのだと言う

最初の数人の内は
どこか他所の村の者とでも
駆け落ちでもしたのだろうと
誰もそう思って 表沙汰にはして
居なかったようだが

その村の長の娘まで
行方を眩ませて 
幼少から良く知った
幼馴染である婚約者も決まっていたのに
それはあり得ないと
村人総出で その村の長の娘を捜索したが

何も娘の手掛りはなかったと言う

若い女性の肉は 柔らかいし
女性は子供を産む事が出来るから
若い女性やそれこそ子供をお腹に宿している
女性を好む鬼がいるのは確かだ

行方不明になった娘は
何でも15名にもなるそうで


無事であって欲しいと願うものの
その望みも 薄いのだろう……
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