第45章 にゃんにゃんにゃんの日 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「アルティメット猫の日じゃない?
だって次のアルティメット猫の日は
2222年から2万年後になるよ?」
そう言ってふふふとみくりが笑った
「2万年後…か人類が存続してるのか
否かとかからの論議になりそうだが…な」
みくりの冗談に
杏寿郎が頭が痛いと言いたげに
苦笑いをしてため息をついた
「みくり」
「ん?なぁに?杏寿郎」
「君に頼みたい事があるのだが…」
「お断りします」
即答で返されて
目の前の杏寿郎が
変な顔をしながらこっちを
信じられないと言いたげな顔で見て来て
「いや、せめて…どんな
頼みなのかとかを聞いてからでも…」
「え、だって、ろくな
お願いじゃないでしょ?それ…」
「まだ。俺は何も言ってないぞ?
ここはアパートなんだし、ペットは
禁止だからな。猫は飼えないだろう?」
「ペット飼える物件に引っ越そうとか、
そんな話でもなさそうだけど?
あ、そうだ。偽物のキャビアあるよ?
ランプフィッシュのやつ。
クラッカーあるから、カナッペにする?
スモークサーモンの切り落としもあるし」
みくりの言葉に
杏寿郎が眉を顰めると
「なっ、君は、何て事を言いだすんだ。
だったら、こんな事をしてる
場合じゃないだろう?」
「しょうがないなぁ~、
もしの話だけど、白いご飯残ってるよ?
キャビア、お茶漬けにしちゃう?」
そうみくりが杏寿郎に提案して来て
ふふふと自分の口元を押さえて笑う
「みくり、もしやだが…
そのキャビアはこの間の、
フォアグラのパテの礼か?」
みくりがソファから立ち上がると
台所の方へ行って
ラップを掛けて置いていた白ご飯と
熱いお湯で緑茶を淹れて
刻みのりをまぶしたご飯の
中央にキャビアを乗せると
わさびを添えて
お盆の中央に箸とそのキャビアの
乗った白ご飯と急須を乗せて
杏寿郎の座っている
ソファの前のテーブルに置いた
「君は…、食べないのか?」
「え?私は好きじゃないもん
キャビアのお茶漬け、ちょっと
生臭い感じするから。カナッペにする」
この前の茎わかめとホタルイカの事と言い
このキャビアの茶漬けの事と言い
時折 俺とみくりの食の好みが
合わないと思う所もあるが
ズズッとお茶漬けをすすると
「美味いッ!」
「そりゃそうでしょ」