第15章 バンバンジー
ー侑sideー
色々あって、スクリーンで配信流すことになっとる。
俺はiPadも持ってきたで、そっちでもつけながらにする。
トイレも行ってきたし、もう一応22時は回ったし…
「………あ、どうもこんばんは。KODZUKENです」
ぅおーーーーーーー!!!!!
出た、研磨くん!
「ちっ…」
「あ、あれって、わ!ほんとだ、優の言う通り!」
「うわー… まさかの美形……」
「……みんなありがと、えっと今日はスパチャはオフにしてるから、
コメント優先とかないから目についたの読んでくね……
ごめんちょっとハングルとかは読めないな」
顔出すんやったらどんな配信するんやろ、あの研磨くんが一人で、ライブで。
って思っとった。
実況やろか、この後するんやろか。
【見てるよー、俺も】
【生ゲーム配信しますか?】
「…あ、いやおれ、みんなのアカウント知らないから。
んと、今日はゲーム実況してほしい?なんかそれは別にいいかなとか思ってた。
ごめんおれみんなからのDM全然チェックしてない、先言っとく。
コメントはざーっとみる時あって、それでライブ配信して欲しいってのが多かったからしてみたんだけど…
あと素性もうちょっと晒せ的な… そんな言い方じゃないけど……」
【やっぱKOKEだった!!!】
「あ、うん、そう。そうそう、それで今日顔出すことにした。
知らない人も多いかもしれないんだけど、おれKOKEって名前でゲームの大会も出てて。
同一人物です、っての伝えとこうと思って……」
【棒棒鶏とってあるからな!】
「……棒棒鶏 …え、夜久くん?既読つかないから無理だと思ってた。
…わ、やった。 クロ、明日持ってきて」
もんのすっごい速さで更新されてくコメント欄から
ちょこちょこコメントを拾ってって喋ってっとる。
まさか、喋りで配信終わらせるんかいな、
いや別に普通なんやけど、研磨くんがって思うとなんかすごいわ。
やけど、全然違和感がないっていうのが研磨くんらしいっちゅーか。
つーか普通に身内ネタ出してきよるし、
俺もなんかコメントしたい!!!