• テキストサイズ

【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第15章 バンバンジー


ー侑sideー










「ぬぉっ!おみおみ!その明日のライブ配信、予定にまでいれてんの!」











ロッカールームでぼっくんが巨くんに絡んどる。
この春から入団してきたんが信じられへんほどの…
なんやろ、馴染みっぷりやなくて、通常運転っぷりいうんか?
とにかく、木兎光太郎や。









「明日のって研磨くんの?」

「…研磨くん?誰だそれ、知らない」

「なんやちゃうんか」

「え、でもKODZUKENって研磨くんだろ?おみおみ知らない?」

「…KODZUKEN …コヅケン …KOKE …こけ …孤爪研磨」










臣くんは一人でそうつぶやいた後、











「ぅおっあー!おみおみいきなりびっくりしたー!!!」











ぼっくんの方をいつになく勢いよく振り返った。











「孤爪が、KODZUKEN!? …いやでも言われてみれば確かに…」

「いや臣くん、ゲーマーの研磨くん知っとって、よぉ気付かんかったな。
でもなんなん、こけって」

「…ゲームの大会出る時の名前。ゲーマー名」

「ほぉん」

「…ファンの間ではKODZUKENはこけと同一人物なんじゃないかって言う人もいる」

「…ブッフォ、臣くん研磨くんのファンなんやw」

「…何が可笑しい。あんなに無駄がなくて静かで美しいゲーム実況なんて他にない」

「まー確かに、淡々と、綺麗やな。コントローラー触っとる指とか綺麗超えてエロいしな」










エロいってのが気に入らんかったんか、
臣くんにすんごい目つきで睨まれた。

ここらへんでフェードアウトしとこ、マジでこのチームクセ強すぎるんやて。











先月の初めにアップされたっていう最初の動画は
俺らには前もって知らされててチャンネル登録よろしくとか、
拡散よろしく、とかそういうんは
もちろん一切なく。

音駒生にはしてんのかしらんけど、
とにかく俺らは俺らでそれぞれのルートでその存在を知った。

そのくらい爆発的に話題になっとったし、
実力いうんか才能いうんか、センスみたいなもんもあったやろとおもう。










/ 1061ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp