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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第12章 Hi!












飄々と淡々とすごいことを前触れもなく言ってきたこと。
それからそれを聞いたわたしの反応を見る目。
ふ、 っていう笑い。
え? っていう意味がわからないっていうリアクション。

全部がまるで、まるでそれはカズくんのままで
でも国立の家での研磨くんとの会話を思い起こさせるようなもので。

タンパプロ…? そりゃいつか出るとは思ってたけど、
もうそこに矢印が向いてるなんて… 信じられない、すごいすごい!











世界で活躍することになりそうなカズくんといても、
今現在一線で活躍してるお兄ちゃんや周平といても。
どんどんとその活動の幅を家にいながら広げてる研磨くんといても。

わたしも同じように、とは思わないけど、
でも、わたしはわたしで、わたしにできることを、ってなる。











日本バレー界を盛り上げていくだろう若利くん、侑くんたちも。
プレーヤーとしてではなく違う視点からバレーに関わっていこうとしている一くんも。
食にまっすぐな治くんも。
お医者さんになることを決めて、医大生としての生活を始めている白布くんも。

夕くん、幸郎くん… 思い起こせばキリがないくらい、
かっこいい人たちがわたしの周りにはいて。

どんなに物理的な距離がそこにあっても、
それはなんでもないことのように思えてくる。

もう知り合ってしまったから。
もう、みんながわたしの中に存在するから。










今度会う時もまた、やっほーって。Hi!って。

肩の力を抜いて、軽さを備えて。
でも、心はちゃあんとある、そんな挨拶から始めるんだ。

それからハグをして、その時わたしはどんなわたしだろう。
もっともっとありたいわたしであるために。










今はここ、カリフォルニアで。
できることを、やるべきことを、それからわくわくをしっかりと味わって。

そして寂しさも、人肌の恋しさも感じることがあるだろう。

でもそれすらもちゃあんと、ちゃあんと味わって。












研磨くんに、
みんなにまた会えるその日まで。

その日の自分に会うのが楽しみになるような、時間を。
















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