第12章 Hi!

ー黒尾sideー








「おぉ。　まぁ、分かっちゃいるんだけど」

『少し安心した？』

「安心？　別に不安はねーよ。　心配は、そうだな…心配にはなるな正直」

『…そっか』

「あー、でもそれは穂波ちゃんの心移りへの心配ではなくてだな」
いうなれば、アクシデントとか勘違いとかはまぁ、心配。
…心配してもどうしようもないことを心配してもしょうがねーんだけど」

『ん。　…カズくんと、アクシデントか』

「ねぇ穂波ちゃんおねショタって知ってる？」

『へ？　おねしょ？　え？』

「ショタって知ってる？　研磨はさ、正直ガキのころ危ない目にはあってる」

『え？』

「なんか、俺もよくわかんねんだけど、まぁお姉さんと小学生とか？
そういうのをおねショタっていうっぽい。年上と小学生のエロ」

『へっ？　そんなジャンルがあるの？　それがどうした？　ってか研磨くんが？』

「研磨、いっつも下見てばっかで顔も基本隠れてるような感じだったんだけどよ、
なーんか、それが性癖だったのか、あとまぁ、可愛い顔してたからな、
それでか、一度危ない目にはあってんだわ」

『…知らなかった』

「うん、まぁそこ詳しくは割愛するけども。
研磨に似てる小学生と研磨が好きな穂波ちゃんが二人きりで生活とか考えるとさ。
穂波ちゃんに新しい世界開かせちゃうんじゃないかとか。思うわけですよ。
しかもその小学生は穂波ちゃんをガチで狙ってる」

『………うーん。
確かにそういうこと教えてたいとかそういう考えが知らないうちに浮かんだことはある。
手取り足取りっていうの？　そんな感じで』

「っぶー！」

『わ、クロさん大丈夫？』











いやいやいや、少しだけどもう、片足踏み込んでんじゃん。
飲みかけた麦茶を庭に向かって思いっきり吹き出しちまった。