第9章 aims
*裏(〜P460)
「…ん、いい?」
『ん、きて』
そんなちょっとの間抜けな間もなんでもないくらい、わたしは研磨くんが欲しいわけで。
研磨くんもどうやらそうだったみたいで、何事もなかったかのように…
「ふはっ…」
『んふっ…』
とは行かず、少し挿入されたところで二人同時に吹き出してしまった。
その時のお腹の動きによる身体の振動や揺れでぐっとナカにはいってきて、
「…ッ ……ふ 笑」
『…んッ………ふふ 笑』
予想外の刺激に感じながら、やっぱり笑いが溢れる。
なんだろうこの笑いは。
何に対してかはわかんないけど…
この一連の流れをクロさんに締められたみたいな。
そんな、滑稽さによるもの、かな。強いて言えば。
「…はぁ いつまでクロはおれにあれこれするんだろ」
『…んふ、いつまでも♡』
クロさんと疎遠な研磨くんなんて。 想像できない。
それに、研磨くんだってクロさんにべったりなのに。
「いつまでも… か ねぇ、クロには嫉妬、しないの?」
『クロさん? したことないな…』
「…ふーん、じゃあ、あの顔が見たかったら、翔陽と仲良くすれば良いんだ」
中途半端に繋がったまま、身体を撫で合いながら甘くはない、話をしてたと思ったら
いきなり、意地悪な顔でにやって笑うから。
その表情に、瞳に。
きゅってなる。
「…ッ …なんでいま締まったの」
『……研磨くん、ちょうだい?』
「どんな風に?」
その質問にまた、きゅって、じゅくって、する。
『もっと深く、もっといっぱい、ちょうだい?』
「ん、いいよ。 ヤキモチ妬かせたお詫び。 いっぱい満足させてあげる」
そう言うと、息ができないほどに深く口付けながらゆっくりと腰が沈んでくる。
研磨くんのがずずず、っとナカに、奥に、深く押し入ってくる。