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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第9章 aims


ー月島sideー





7月20日(日)








「『お疲れサマンサ〜!』」










三連休を利用しての合宿の2日目。
今日の練習を終え、汗を拭いたり片付けを始める頃。

体育館の扉が開いて、滑稽な挨拶が響く。








声の主は去年と違って複数いて。
黒尾さん、福永さん、山本さん、それから穂波さん。









「ぅおー!黒尾さんも海さんもいるー!」

音駒の3年… リエーフや犬岡たちが駆け寄っていく。
2年も、去年の3年である山本さんや福永さんたちの元へと集まっていく。

音駒のマネージャー… それから谷地さんは穂波さんの元へまっしぐら。

梟谷の2、3年は赤葦さんの元へと走っていって。






それから、







「研磨ーーー!!!」







一際大きい声出して、飛び跳ねるようにして凄い勢いで孤爪さんの元へ走っていくのは…
まぁ言うまでもない。








「はぁ…うるさ…」

「ははっ もう片付けも終わったし、ツッキー先にごはん行ってる?」

「…いや」








普通ならそうするけど。
そこに穂波さんがいるなら。

もう少しここで時間を潰そうと思う。

とはいえただ突っ立っててもな…
メガネを拭いたり、シューズの紐を解いたり、自分でも馬鹿馬鹿しい感じで時間を潰してると







『けーいくんっ 見つけたぁ』








ほら、穂波さんがこっちに来る。
今日、来ることは電話した時に聞いていた。









「穂波さん、お久しぶりでっ …す」









汗だくの僕に躊躇なく抱きついてきて、声が詰まった。
穂波さんに会うのは結構久しぶりだ、冬にスノボ行って以来。

去年の夏の合宿の後、2回会った。
一度は東京で、一度はまたスノボをしに、蔵王まで行って。

夏フェスにスペアザが出るからと誘われたけど、流石に無理で。
結局スペアザのライブはまだ一緒に行けたことはない。

会ったのは2回ほどだけど
電話もメールも頻繁にしているし
(僕がしたいから続いてるんだと思う。穂波さんにとって僕は所詮友達だし、何より連絡不精だ)
バレンタインやとふとした時に、手紙を添えて小包が届いたりもする。
















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