第7章 su casa
ー穂波sideー
達して、高まってた波が少しだけ静まった頃、
優しいキスが落とされる。
頬に、首に、胸元に。
それからまだナカにはいったままの指が動き出す
ちょうどいい強さで 絶妙なところを 心地いいテンポで。
『…ん …ぁ……』
クチュって水音と研磨くんが胸の突起に吸い付くチュパって水音。
それがこの、木々に囲まれた静けさの中、妙に響いて耳に入ってくる。
親指でこりこりと蕾を優しく押し潰しながら擦られれば、
またも何かが込み上げてくる
研磨くんの手にかかればほんとに何度でも…
いとも容易く…
『……っ…… ん…』
イってしまう。
呼吸を荒げるわたしに優しくも激しいキスをしながら研磨くんはジャージを脱ぎ、
膜を這わせた硬くなったそれをわたしにあてがう。
「はいるね?」
『…ん 来て?』
ゆっくりゆっくりと研磨くんが腰を沈めれば
わたしは腰を浮かせて、迎え入れる
ぐぐぐと押し広げられるこの感じ。
奥に奥に沈んでくるこの感じ。
異物感なんてひとつもなくて、待ってた。
ずっと欲しかったこの感じ。
研磨くんだけ。
研磨くんだけがほしい。
これからさきもずっと、ずっと。
「…ッ ……全部 はいった」
『…ん …研磨くん すき』
「…ん おれも」
深く繋がったまま口付けを。
舌を絡め… 指を絡め… 脚を絡め… 溶けていくみたいな心地
研磨くんの腰がゆっくりと前後に動き出す。
絡めたものは絡めたまま、奥に奥に、刺激が走る
ぎゅうと研磨くんの手を握り、腰を浮かせ、快感に溺れていく
「穂波… こっち見て」
目を開いてみれば
唇を離し、少しだけ離れたとこからわたしを見下ろす研磨くん。
綺麗な琥珀色の瞳。
眉をしかめ、下唇を柔く噛んで、わたしを見据えながら腰を振る。
なんて、綺麗な人なんだろう。
なんて色っぽい、人なんだろう。
「…すき」
『んっ』
「………てる」
『……っ?』
「すき」
『…研磨くッ イっ……』