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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第7章 su casa


ー穂波sideー








印鑑、置いてないし。
一枚ずつサインしていくわけだけど、最初の一枚、ちょっと迷った。

孤爪って書く?
運天?

しれっと孤爪って書いて仕舞えばいいのだけど、なんか妄想が広がってしまう。









「…ふっ 苗字どっちでもいいっすよ」










配送のお兄さん、いそがしいだろうに。
わたしの脳内を読み取って、急かすことなく優しく声をかけてくれる。









『じゃ…じゃあ… 今はまだ』










運天、とサインしていく。










「そっちなんすね。彼の名前書かないんだ」

『それは、いつかその時のためにとっておきます』

「そっすか!じゃあいつかその時が来たときに配送に伺えることを願っています」

『…んふ この辺の担当なんですか?』

「そーっすね、おれが移動か転職するか、苗字が変わるかどっちが先だろうね〜」










いいな、こんな気さくで話しやすいお兄さんが配達員さんなの。
研磨くんとも仲良くなるかなぁ。










帽子を小さく上にあげてじゃ!と言って去っていくお兄さんを見送る。










「おやおや〜?またたらしてないでしょうねぇ」

『ん? なに?』

「なんでもないデス〜。 これ、パソコンの部屋に運べばいいの?」

『うん。そう。クロさんありがとう』

「いえいえ。にしても多くね?」










ドスパラのパソコン。本体。モニター。
iMacの27インチ。その他もろもろアクセサリー。

研磨くんの実家の部屋からもiMacを持ってきてた。
あとお兄ちゃんが一昨年のクリスマスに贈ったゲーミングPC… 冬の大会で使ったやつも。
だからすでにモニターが1、2、3… 7つある状態だ。










「よくわかんねーけど… モニター複数使いは… なに?株? あいつ株に手、出すの?」

『なんだろうね、楽しみだなぁ♡』









仕事部屋のデスクは一つじゃなかった。

空間を隔てすぎずでも分けるように配置してあって。
デスクごとに椅子はあるけどでも、
タイヤのついた座り心地の良さそうな椅子でころころーっと移動もできそうな風にうまいこと配置してあった。













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