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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第6章 リレー


ー穂波sideー





「痛くなかった?」





腕を拘束してた帯をほどかれ、
こてんと横を向いて転がったわたしを優しく見下ろし研磨くんが言う。






「手首は大丈夫そうだけど… 床とか、痛くなかった? ごめん、今さらだけど……」

『どこも痛くなかったよ、ほんとだよ。痛かったら言うから大丈夫だよ』







気持ちいいにつながる痛いは、きっと我慢しちゃいそうだけど。
そんなこと言ったらますます変態だからやめとく。







「…ん、穂波は正直者だから。 わかりやすくて、いい。 すき」







そう言って身体をかがめ、優しくキスを落とす。

何度も、何度も。
角度を変えて。

優しく、甘く、とろけるキス。





そんなこと言う研磨くんも、
実はすっごく正直者なんだよ、知ってた?って心の中で問いかける。

そんな、ころころせわしないかんじではないけど、
ほんとにいやなことは表情にも声色にもでるし、
本当に嬉しいときも。楽しいときも。ワクワクしてるときも然り。

それから、気持ちいときも……

本当に、こぼれ落ちるように、表にでるから。
それが、大好き。





『研磨くん、大好き』

「…ん。 おれも」

『眠たくなっちゃってない?』

「眠ろうと思えばすぐ寝れるけど別に眠くはない」

『…ふふ』





すっごくわかる、その感じ。
意識としては眠くなかったはずのに横になってたら、
こてんと落ちるように寝れるような。

そんな疲れ方は、特に、夏の昼から夕方に多いよね。

大好きな、やつ。

起きた時、とびきりだるくて、そして浦島太郎気分になるけど。





『浴衣、着る?』

「…うん、でもその前に」

『シャワー浴びなきゃね』

「…ん」

『研磨くん先浴びる?』

「え、一緒に浴びないの?」

『え、浴びていいの?』

「…?」

『一緒に浴びる♡』




初めて、エッチした次の日の朝。
一緒にシャワー浴びようとするわたしにちょっと驚いてたのに。
あれからほぼ毎回、エッチの後は一緒にシャワー浴びてることも。

そして、今は本当にたくさんの人がうちにいるのに。
そんなの気にもならない、といった具合で 一緒に浴びないの? って言ってくることも。





幸せで、しあわせで。





たまらん。





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