第6章 リレー
ー研磨sideー
時折り、しんどそうに止まりながら、
身体をビクってさせながら、
『……んッ…』
だとか、あまい声を小さく漏らしながら。
穂波がおれのを飲み込んでいく。
根元まで深く。
お茶飲んだ後すぐしないで寝転がったのは、
別に意味はないんだけど。
でもこんな風に転んで、いいじゃんって思った。
それから多分穂波はおれがわざとそう仕組んだって思ってる。
…それはそれで、きっと穂波をコーフンさせるだろうからいいかなって。
『…っん …ッふぅー……』
奥まで挿入ると穂波は震えながら呼吸を整えて、
それから、身体を屈めておれにキスをする。
頬を両手で包んで、甘く優しく。
何度も何度も啄むように交わしたあと、舌を絡めると穂波の腰がくねくねと動き出す。
上体を起こし、快感の方へ、より強い快感の方へと穂波は腰を動かし始める。
ナカもソト擦るように。 …これほんと、視覚的にもやばいんだよね。
…綺麗。 エッロい。 穂波がおれで、勝手に気持ち良くなってる。
実際はおれも気持ちいいから、勝手にってわけじゃないんだけど、でも勝手にって感じする。
それから指を舐めて唾液を絡ませるとおれの胸元に手を持ってくるんだけど、
「自分の、触ってみて」
見てみたい。もっともっと乱れてるとこ。
手をそっと掴んで穂波の胸へと誘導する。
『…や 研磨くんが…… いい』
「…ん おれのこと考えながら、自分で触って」
まだ先だけど、すぐには会えない距離で暮らすことになるから。
自分である程度満たせるように、調整しておきたい。
調教……じゃないから。 調整…だから。