第44章 その琥珀糖の味は…　※R-15

あげはの身体が倒れ込まない様に
杏寿郎が背中に片腕を回して来て
ゆっくりと床の上に倒させる

正座をしたまま上半身を倒したので
閉じられたままになっていた両足の

膝の辺りをトントンと軽く叩かれて
開く様にと促される


「そのままじゃ辛いだろう？
膝立てられるか？足を楽にするといい」


そう問いかけられながらも
更に口付けて来る彼の
熱い口付けを受け入れつつ

着物の上から胸を揉みしだかれて

「はぁ、ぁん、ん…ぁ」

いつもよりも格段に
控え目な声を出しながらも

声を殺してる所為か
煮え切らない快感に戸惑う姿も
また　可愛らしく感じて仕方ないが

それに戸惑いつつも
スルスルとそれでも膝は閉じながら
自分の足を伸ばして立てて来てくれて

思わず吹き出しそうになってしまう

相当にまだるっこしい…んだろうが

今は　それを思い切り楽しむ訳にも行くまい


何せ　時間がないし　人も居る


あげははかなり感じ易いからな…

そうなってしまえば　かなりの
大きな声を出させてしまうしな


「あげは、
俺のする事が如何ほどなのか
警戒してる所悪いが。
そう、心配をせずとも。
君のそこには直接触れたりしないから、
足の力を抜いて貰えると助かるが？
膝…の力を緩めてくれないか？
あの後、思った事があったんだが…」


思った事があると杏寿郎が言って来て

グイっとあげはの着物の合わせを
杏寿郎が開かせて来てると

もう少しで乳房が全て露わに
なりそうな位にまで開かされてしまって


杏寿郎が残した

左の鎖骨の下のハートの形の印が

明るみの下に晒される


「確かめたか？」


杏寿郎の問いに
あげはが恥ずかしそうに頬を染めて

杏寿郎の視線から顔を逸らせつつも

小さく頷いた


彼がその部分に顔を近付けると

自分が付けた印に口付けられて


そのハートの形の縁を舌で舐めてなぞられる


「ふぁ、ん…あっ」