第22章 鏡の中の君を ※R-18
「君は、美しいな……、可愛くもあるが。
美しいと言う言葉も、似合うと思うがな?」
両胸を揉んでいた手を
片側外すと
後ろから腕を回されて
顎に手を添えられると
振り返らされて
唇を塞がれる
唇の間から口の中に
滑り込んだ舌が
私の舌を捉えて
舌で舌を舐め上げられて行く
「んぅ、んーん、っふ、ん゛、ん、んんっ」
声にならない声を
彼の口の中に吐き出して
深い情熱的な口付けを
堪能すれば
彼女の唇が互いの唾液の
混じった物でテラテラと艶を帯びていて
折角離した 唇を
再び杏寿郎が押し当てると
口付けを交わしながら
あげはの両胸の
その先端の部分を指先で
捏ねるようにして弄ると
唇の間から 甘い声が漏れ出て
「ふぁ、あっ、んんっ、んーんんっ」
唇を開放すると
後ろからあげはの両胸を
先ほどまでよりも少しだけ
乱暴にして揉んでやると
彼女の腰が振れるのを感じて
余計に愛おしいと言う気持ちが
込み上げて来る
もっと もっと
俺で あげはが
甘い声を上げて
乱れる姿が 見たいと
そう 望んでしまう
先ほどまでも そうしていたと言うのにな
「あげは、目を……開けるてみるといい」
ギュッと硬く閉じていた
瞼の力が緩んで
うっすらと彼女が
俺に応えるようにして目を開く
あげはの左の首筋に
舌を這わせつつ
その両胸を揉みながら
「今、あげは。…君はどうされてる?」
俺の問いかけに
彼女が驚いたようにビクッと
反応して そこもまた
可愛らしくて仕方ないのだが
チラっと視線を鏡に向けると
その鏡の中には杏寿郎に
後ろから胸を揉まれている
自分の姿が映って居て…
「むっ、……胸、揉まれてるっ…んんっ」
小さな声で答えたので
その耳元に口を寄せて
「誰にだ?…君が、こうされてるのは誰だ?」
そんなの 他でもない
貴方ってか 杏寿郎なのに?
どうして どうして
そんな事を 言わせるの?
「きょ、あっ、杏寿…、郎、にっ…」