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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第22章 鏡の中の君を ※R-18


スッとあげはが右手を伸ばして
杏寿郎の顎の根元から
首のラインを撫でて行く

「僧帽筋からの、三角筋への流れと……」

そう言いながら肩まで あげはの手が達して

「そこから、胸に向かって伸びる大胸筋……」

つぃっとその手が
胸板の形をなぞる様にして
杏寿郎の胸を撫でて行く

「あげは…?」

「鍛え上げられた、上腕二頭筋。
とても、逞しくて素敵…」

そう言いつつも
力こぶが出来る二の腕の辺りに
両手を添えられて撫でられる

「今日は…君が俺の身体を、褒めるのか?
その…、あげは、…君の褒め方はいささか
……一般的でないような?
気がしないでもないが…」

褒められているのだろうが
褒めらている様な気がしないのは
気のせいでもあるまい

その手がそのまま肘の下の方へと伸びて来て

「前腕筋群も、素晴らしいです…
しっかりとした張りのある
良質の筋肉……」

一旦 あげはが俺の腕から
手を離したと思ったら

そっと腹部に手を置いて来て


「見事なまでに鍛えられて6つに割れた
腹直筋も、とても素敵ですし、
そこへ繋がる外腹斜筋のラインも
素晴らしいですよ?」

とひとしきり目に映る範囲を褒めた所で
杏寿郎と目が合って

「褒められてる感じが、
あまりしないのだが?」

「え?そうですか?私は素晴らしい
鍛えられた肉体だと、絶賛させて
頂いたのに?ご不満ですか…?」


「まぁ、君が褒めていると言うなら、
そう言う事にしておくが。
今度は…俺の番…だな?
そうだろう?あげは」

そう言って
こちらを見て 笑みを浮かべていて

スッと両脇の下に手を入れられて
まるで子供でも抱き上げるかのように

身体を持ち上げられてしまって
あげはの身体が宙に浮いた

「きゃっ。ちょ、…杏寿郎?」

そのまま 胡坐をかいた
杏寿郎の足の上に
体の向きを変えらえて座らされる

杏寿郎の顔は
向きを変えられてしまって
私からは振り返らないと見えないが
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