第13章 湯治編 小さな蜜月 ※R-18
「指じゃ…足りないと?」
「私ばっかり…悪いです…から…」
縋りつかれて耳元で囁かれると
断るのは忍びない
「いいんだな?」
そう確認を取ると あげはが頷く
グイッとあげはの入り口に
自分の先端を擦り付ける
ここまで来てればそちらから
飲み込んでくれても良さそうなものだが
入り口も
きついまでは行かずとも狭い様だな
押し当てて沈めようとすると圧を感じる
相当しっかりこっちが
張ってないと入りそうにないな
先端を沈めると
四方の柔らかい濡れた壁に包まれる
「痛くは、ないか?」
「んっ、だい…丈夫、あっ、ん、あ」
「痛みがないなら、欲張っても良さそうだな」
ズズッ 更に奥へと進めると
これは…想像していた以上だな
中が温かくてヌルヌルとしてて
腰から先が溶けて行きそうな錯覚を覚える
「あぁ、はぁ、
杏寿郎さんのっ、んっ…大き…いっ」
無自覚…なのか
いや思ったままに言ってるだけか
だとしたら相当タチが悪い
そして 俺のが大きいのではなく
君の中が狭いから
余計にそう感じるだけだろうが
しかし 大きいと言われて
まぁ 悪い気はしないのだが
そして そうやって また無自覚に
俺を煽るような事を……
「そうやって、
俺を煽っても、ろくな事にならんぞ?」
少しだけ引くと
差し入れて浅い挿入を楽しむ
彼女の口から漏れる喘ぎも相当に甘い
声を聞いてるだけで
あげはが感じてるのがわかる
「あっ、ん、はぁ、
んんっ、ふっ、あ、ん、ぁあっん!」
浅い挿入に時折深めにしてやると
その時に声が高くなって大きくなるので
それを何度か繰り返しつつ深くまで沈めて行く
この感じだと痛みもなさそうだから
もう少し早くしても良さそうだが
ズッズッ チュッ グチュ…
喘ぎと水音の混ざる音がなんとも艶めかしい
「もっと…」
もっと?どうされたいのか?
「ん?もっと…どうされたいんだ?
速くか?それとも…」
「これ…以上っ、
あんっ、来れない所まで…、来て?」
もっと 満たしたい
これ以上 入らない所まで
全部 杏寿郎さんで 満たして欲しい
もっと もっと 私の中を…満たしたいっ
私の言葉に応じるかの様に
深く最奥まで貫かれる
「はぁ、あっ、あぁああああんっ!!」