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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第79章 一夜蜜月 ※Rー18



「……あげは…ッ、まだ…だ、
まだ…、君が…足りない…みたいだ。
ハァ…、…もっと…、君が…欲しい…ッ」

「んふあぁあぁ、んっ、杏寿郎…、
もっと…私を…感じて…、下さい…ッ。
私で…、杏寿郎を…満たして…
んあぁ、ん、欲し…くありますッ」


何度抱いた所で…不安がぬぐい切れる…訳がない

そんな事は…身体を重ねる前から

分り切っていた…事…

でも…私にも…杏寿郎にも…

そうするしか出来なくて

求めるままに…どちらからでもないくに

お互いを求め続けて…愛し合うままに

繋がって…混じり合って 

溺れながら 溶け合うだけ…

その……時間を…繰り返しながら…

時間が過ぎるのを… 忘れる様にして

お互いに 嵌って没頭して行く…だけになる



それから…どれぐらいの…時間が経ったのだろうか

時間を…確かめようとして

あげはが布団から

その身を起こそうとしたのを

布団の中から伸びて来た杏寿郎の手が

あげはの手首を掴んで

そのままズルズルと…

それを許されずに

また 布団の中に引き戻されてしまう


頭からすっぽりと布団の中に潜り込んで

自分達の部屋の中で

2人切りの小さな世界…に…二枚貝の間にでも…

挟まって殻を閉じてその身を隠す様にして…


きっと…今頃…上から 

この屋敷を見下ろしているであろう

待宵月から…逃れる様にして…

その小さな世界に…ふたりきりになって

求めあうままに名前を呼び合って

感じ合うままにその身を寄せて抱き合って

その言葉が…口をつくままに

愛してると愛を囁き合って

繋がったままの身体を…離せないままに居た


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