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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第67章 春日の決意とカナエの配慮


連絡先である炎屋敷の住所を記入すると

「あの、引き振袖の件とは別に
お尋ねをさせて頂きたいお話がございまして」

「はい、どうぞ。何でございましょうか?」

ショーウィンドウに飾られていた

着物をワンピースやドレスに仕立て直しをする

その具体的な話を聞いて

友人から着物をはもう着ないからと

貰った小紋の着物を数枚 

こちらで仕立て直しをお願いしたいと

その職人に話をした


「では、そちらのお着物の方も。
お身体のサイズが、煉獄様と
同じでいいと言う事の様ですし。
郵送かお届け頂きましたら、
仕立て直しの方は対応をさせて頂きます」

「はい、宜しくお世話にならせて頂きます。
きっと貰った小紋も、私ではなく
本来の主人に着てもらいたいでしょうから」

「それでは、こちらの
お着物お預りをさせて頂きます」

「お願い致します。お世話になります」


何だかんだと言って打ち合わせに
大分長い事時間を掛けていた様で

店から出ると


春日が時刻を確認して

時刻は18時になっていて

馬車で戻っても 1時間弱は掛かるので


「あげは様。思っていたよりも、
打ち合わせに時間が掛かってしまいましたね。
あちらには、お夕食の用意は出来てますが」

「いえ、私がその打ち合わせの後に
小紋の仕立て直しの相談をしたので。
その分も遅くなってしまいましたから」


カァーっと鴉の鳴く声が聞こえて

あげはが上空を見上げると


自分の鎹鴉の環の姿が見えて


「環?環、どうしたの?」


環に向けて 自分の両手を伸ばすと
バサバサと羽音を立てながら
その広げたあげはの腕の中に舞い降りて来て


その環が持って来た
可愛らしい淡い色合いの手紙を受け取ると

春日に急かされたので
そのまま環を肩に乗せたままで
馬車へと乗り込んだ


「我妻様が、スズメを連れておいでなので。
あげは様白は白い鳩を、
お連れなのだと思っておりましたが。
遠目からしかお姿を見た事がありませんでしたが。
真っ白の鴉…が居るのですね、驚いてしまいました」


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