第66章 秘めないヒメゴト ※R-18
そのままズンズンと突き立てられる
浮遊感にも似た体勢の不安定さと
それに構う様子のない律動激しさで
「んぁあぁ、あぁっ、あぁぁあ、
んっ、ん、はぁ、んんぅ、ひゃああぁんッ」
自分の背筋を快感で無意識に反らせれば
頭と肩と腕の面だけで身体を支えるから
浮遊感に酔いしれる事しか出来ないままになる
ズンッズチュンッ…
力強い抽送で身体毎大きく揺さぶられて
「んっ、あぁあっ、杏寿郎…ぅ、ん
あぁ、っ、んんっ、んはぁああぁあ゛んッ」
「あげは…っ、
感じて…くれてるか?俺を…ッ」
繋がっている所が熱くて
杏寿郎の熱でトロトロに溶けて行く様な
溶けてお互いが混じって行く様な
「このままっ、んぁあ、
溶けて…しまいそう…でっ、
杏寿郎と…っ、溶けて
混じって行く…みたいッ…んんぅ」
「溶けてしまいたくも、なりそうだが…。
そうなって、しまったら。こうもできまい?」
グイっと腰を引き寄せられて
限りなくひとつに近い状態の
ふたつである事を味わって
その味を分かち合う
「んはぁあ゛ぁああああぁんっ」
それまで 激しく揺すぶって来ていた
律動を杏寿郎が緩めて来て
高く持ち上げていた腰を布団の上に戻されると
不安定だった浮遊感が消える
「辛かったか?
あげは…、身体は大丈夫か?」
「ん、はぁ、は、い。
大丈夫…に、あります…ッ」
体勢を無理をさせたと言いたげに
こちらを気遣って杏寿郎が言いつつ
ちゅ…っと
あげはの耳元と頬に口付けを落とすと
そこから自分の顔を下げて降ろして行って
チュウ…とあげはの胸の先に
杏寿郎が吸い付いて来て
その先を舌で舐りながら
腰をグリグリと奥に押し付ければ
ギュウギュウと強く引き絞る様に
あげはの中が締め付ける
「やぁあああっ、
んっ、あぁ、はぁ…んんぅ」
ズンッ ズンッと
腰の動きもそこに加えられれば
気持ちいいと気持ちいいが重なり合って
足し算ではなく掛け算の様にして
快楽を倍増させて来るから