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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第65章 密室のヒメゴト ※R-15



隣同士に 座っていたのを
彼の肩に腕を回して腰を上げると
その耳元に囁きかける様にして問いかける


「もっと…、杏寿郎。貴方に身を寄せても?」


そう問いつつも その耳に吐息を吹きかけつつ
履いていた草履を下に落として
座席の上に自分の足を上げる


「随分、大胆な事を
してくれるんだな?あげは。
いいのか?俺の堪えなんて、
あってない様な物だぞ?
特に君の事になると、
堪えなんて無くなってしまうからな。
そんな事をして、俺を喜ばせていいのか?
このままここで、俺に抱かれてしまうかもな」

杏寿郎があげはが座面に上げて来た両足を
自分の膝の上に乗せて横座りにさせると
腰に腕を回して来て お尻を片膝に乗るように
腰を彼の腰の方へと引き寄せられてしまう


そう杏寿郎は言うけれど

結納の事があって 嬉しい事ばかりで

彼からの幾つもの心遣いを

感じ取る事が出来てしまっていて

私に対する 彼の気持ちを垣間見てしまえば


堪え…る なんて事が 
自分にだって出来そうにない

こんな場所でなんて とんでもないと

そんな風に思いながらも

それでも いいから抱かれたいと

それも今すぐにでもと

思う感情すら 
自分の中に見え隠れしているから

ちゅうっと…そっと頬に口付けられながら

ギュウウっと身体に回された両腕で
包み込む様にして
大切に慈しむ様に抱きしめられれば


ギリギリと自分の胸が
苦しい程に締め付けられるばかりで


自分の中の彼への感情を

自分の身の内に留めて置けないなってしまう


「あげは。君に、口付けても?」


そう言いながら その彼の右手が
私の左手を絡め取って来て
彼の左腕に身体を支えられる


「私も、貴方にそうされたく…あります」


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