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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第62章 結納編 朝



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そして迎えた

煉獄家と蝶屋敷 両家の


結納が執り行われる日の朝ーーー


蝶屋敷では


朝からその結納に向けての
支度に追われていた


この屋敷の主人である
胡蝶しのぶは各病室を巡回して
朝の回診をしていた


朝はせわしない物ではありますが

今日は一段とせわしないですね…


パタパタと自分の周囲を

慌ただしく すみ きよ なほと
アオイが行ったり来たりしている


出来るだけ 引き継ぐ仕事を減らして置きたいと

そう皆が考えているのは喜ばしいことなのですが…



今日はお館様に事前にお願いをして

隠の本部には事前伝達をしてあって


任務中の負傷者については

ここ 蝶屋敷ではなく

鬼殺隊との縁があって協力を依頼している

総合病院の方に
負傷者を搬送して貰うように手筈を整えてある


今蝶屋敷に入院している隊士達の看護も
数人の隠が引き受けてくれるらしいので

安心して私も あげはさんの
結納にカナヲと向かう事が出来る


朝の回診をしのぶが終えて

いつもならそのまま診察室に向かう所だが

診察室ではなく
しのぶはその足を自室の方へと向けた

自室のドアを開いて中に入る


しのぶの部屋にある衣桁かけには

生前のカナエがしのぶの成人式用にと
お揃いの柄の色違いで仕立ててくれていた
一枚の振袖が掛けられている


「カナエ姉さんが仕立ててくれた振袖…」


これを自分が着るのは

自分の成人式の時と思って居ましたが

案外早く着る機会が来てしまいましたね

嬉しい誤算ではありますが…


「私がこれを着るのは…自分の成人式か、
あげはさんの結婚式かと思って居ましたが」


衣桁かけに掛かっている
その振袖にしのぶが手を伸ばして
そっと振袖を撫でる


「カナエ姉さんの振袖…」


私が結納に この振袖を着るのは

正直考えもして居なかったのだが


その理由は…







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