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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第61章 蜂蜜と房中術  ※Rー18



道理


道理…と言う言葉が脳裏に浮かんで来て

妙に俺は納得をしてしまっていた


この状態は 恐らくは

どちらかに肉欲が戻れば解けるだろうが…


身体を繋がずにそれを得ようと

自分達がしていたのに関わらず

何故か 身体を繋いで居る時に得るとはな


確かにこの完全たる調和の状態は

身体の接合では得られる感覚とも快感とも別格だ


これとそれを比べて 優劣をつける事は
俺には出来そうにもないが


これほどにそぐう状態が

心地いいと感じない訳は無く

他の何かに変えられないとすらも感じる


あの望月の本では 体交法よりも
神交法の方がより多くの効果をもたらし

目と鼻の先の距離から千里の距離も離れた
相手との気の交換も可能になると言う


俺とあげはに 必要な距離は千里もない


半径1キロの範囲もあれば十分だ

おまけに時間もあまりないしな


「今ので、俺も君も大分掴めただろう?
あげは、距離、…少し離すか?」


「え?あ…、そうしますれば、その。
…離れてしまいます…が…?」


どちらかに肉欲が戻れば…つまりは
身体の方の接合を重視したい感情が

生まれればこの状態は
あっけなく解けてしまうので

「あげは?
…どう、責任を取ってくれるんだ?」

そう困った様な顔をして
杏寿郎があげはに言って来ると


「すいません。申し訳ありません。杏寿郎
しかし、離れがたく…ありましたので…ッ」

「まぁ、大体は掴めてるんだ…こちらに
溺れる時間も、俺達には大事な時間だろう?」


そう杏寿郎が先程は恨めしそうに言って置きながら
今度は愛おしそうにそう言って来て
肉欲の方に溺れたいと そうする時間も
大事なのだと訴えて来るから


「杏寿郎に、貴方に溺れたく…あります…」

「随分と、可愛らしい事を
言ってくれるな…、あげは」


そのまま唇を重ねて
お互いの視線を絡め合う


自分の中にある彼の陰茎に
それまでにない硬さを帯びて来るのを感じて
そっと律動を彼が再開させて来て

その律動に合わせて身体に快感が押し寄せる



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