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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第61章 蜂蜜と房中術  ※Rー18



例えるなら 輪であり 環だ

お互いの蝶に触れている場所から

お互いの気の筋道が見えて


その蝶から気が体内を巡り

自分の中から彼の中にへと

循環する回路の様な物だ


その小さな循環機構と
それとは別の流れを介して
同時にお互いの気が繋がっている部分から
体内を巡り合う別の機構が視えた

気の流れには

血が体内を巡る為の道である

血管の様な物は無いが

気の通り道…の様な物の存在を感じる位に


その一瞬で視る事が出来たのだ


「気脈と呼ばれる気の通り道にあります。
血管の様な目に見える存在ではないですが、
気脈と言う物が体内には存在していて、
その道を通って、気は体内を巡るのであると」

「呼吸の応用に、体内の巡りを視る方法があるが。
恐らくにそれは、その状態に気の流れを視るのを
足した状態なのだろうな…。
ん?どうかしたのか?あげは」


「それが、視えた理由なのですが…
恐らくに、お互い…の、
肉欲からの離脱にあるのかと」



そうだ 今の気分はどうだ?

確かにお互いの身体は繋いだままなのに
そう言った感情から解き放たれたような

そんな心身の状態で

だからと言って自身がしぼんでも無いのだが

驚く程に 穏やかな気分になって居るのを感じる



先程にパラパラと流し読みした程度だが

男性が出す事を目的としない交わりについて

あの本にはつらつらと書かれては居たが



「成程…、確かに妙な充実感はあるな」

「恐らくに、本来の姿に近づいているからかと」


そうあげはが言って来て
陰陽和合とアンドロギュノスの話を思い出した


性的な接合ではなく

例えるのであれば 一心同体


人としての本来の姿がそれであったのなら

性的な意味での接合ではない形での

肉体の接合を持ってしてそれに近づくと…


お互いの気を極限まで交わらせて

お互いの心を寄せられる限り寄せて

それでいて身体もこれ以上なく繋げているなら


その完全たる調和に近づくと言う事か






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