第61章 蜂蜜と房中術 ※Rー18
ぐるん…と
あげはの視界が回転して
天井と 私を見下ろす彼が見える
「あ、の…杏寿郎…?」
上から 組み敷かれていて
その赤い瞳に見下ろされてしまう
「普段通り…に、
君を抱きたいのだが…どうだろうか?」
「し、しかしながらに…いつも通りには…ッ」
いや さっきの時も途中までは
房中術を意識していたはずなのに
いつの間にかその鍛錬は
どこかへ消えてしまっていて
知らぬうちに普通に
まぐわってしまっていたのだが
だったら… そうして置きつつに
そうしたいと言われてしまって…は
「やっ、しかし、杏寿郎。
なりません…、普通にしてしまってはッ」
「どうして、ダメなんだ?
俺達は明日結納をする間柄だろう?」
彼の手で やわやわと乳房を揉まれてしまって
その形を彼にされるままに変えて行く
「んっ、はぁ…っ、なりませ…んッ」
「つい、俺が熱くなってしまうから…か?
ここが、俺の実家だから…自重しろと
あげは、君は言いたいのだろうが…」
「ですから…、今夜は…もう、お控えにッ」
そう 杏寿郎からの誘いを
口では断わる様に否定の言葉を発するが
どうにも 私の身体の方は
杏寿郎に素直過ぎる位に素直になっていて
胸の先の部分が こっちにもと
ぷっくりと膨れて 杏寿郎の気を
私の意思とは関係なくに引こうとしてるから
「だが君は口ではそうは言っているが
君のここは、そうして欲しそうだがな…」
チロチロと舌で
胸の先端をくすぐる様にして
彼に舐められてしまって
「んぅ、やぁっ、んっ、ダメッ
なりませ…んッ…ふっ、んぅ、あ…んッ」
ぎゅっとあげはが口を結んで
大きな声が漏れない様に堪える姿は
そそられる物があるし
そうでありながらも
喘ぎに混じって 否定をする言葉が混じるから
それが出来なくなる程に乱してしまいたくなる
「あげは、可愛らしいな…、君は」