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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第61章 蜂蜜と房中術  ※Rー18



更に結びつきたいとその
彼の気持ちを見せられる様にして

杏寿郎に指を絡め取られて手を握られると


ギュッと握りしめられてしまう


「あげは。蝶よりも…俺の方が、
もっと…と、君を求めてしまいそうだ」

「んぁ、杏寿郎…、私も…にあります。
もっと…、私にも…貴方を深く
刻み付けて…頂きたく…んんっ、ありますので」



そのまま 深く求め合う様に口付ける



二匹の蝶が 戯れ合う

暗い部屋に 水音が満ちる

吐息と喘ぎが混じって 溶け合う

全てが 溶けて行く様に


知らず知らずの内に

お互いの熱に溺れるだけになる


本来の目的であったはずの

陰陽和合の気の交換は

出来ているのだろうか?


「んんっ、あぁあ、っ、はぁ、ぁんんっ」

「あげは、…ッ…」


そんな考えが一瞬過るが

それも 儚く白の世界の中に溶けて消える


浮かんでいるのか 飛んでいるのか

はたまた 溺れているのか

それとも 落ちているのか


彼に 身も心も満たされる感覚に酔いしれる


もう それだけで いいんじゃないかって


そんな事を 真っ白の世界の中に


溶けながら 喘ぐ事しか出来ずになりつつも


頭の隅の 端の端の方で 考えていた


「はぁあんっ、んぁ、ぁあんっ、
杏寿郎…っ、あぁ、このままっ、はぁ、ンんッ」

「あげは…っ、ハァ、…ッ、
君の全てを俺で満たして、しまいたい…ッ」


自分の身に納まりきらないのでは無いかと

彼の愛を全身に受けながらに


自分の中に吐き出されて満ちて行く


彼の絶頂の証の存在すらも
この身に留めて置きたいと


そんな事をぼんやりと考えながら


心地いい倦怠感に 自分の身を預ける








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