第57章 焦れる焦燥　※Rー18

自分の頬に いつも

あげはが落として来る様な

そんな　愛おしむ様な

恋人同士の口付けを


自分のソコに落とされてしまって


ズクン…と
自分のソコの根元と
自分の胸の奥が同時に疼くのを感じる


「まるで、そこも愛おしいとでも
言いたげな口付けだな、あげは」


ふふっとあげはが
杏寿郎の言葉に笑って


「杏寿郎のここも、杏寿郎で
在る事には違いはありませんでしょう？
当然に、愛おしくあります。ここも」

「そんな所まで、
君に愛おしく感じて貰えて。
俺としては、光栄ではあるがな？
あげは…んっ…、ハァ」


あげはが杏寿郎の陰茎に手を添えると

そのまま舌を

杏寿郎の陰茎に這わせて来て

彼女の温かい舌に

チロチロとくすぐられる様にされつつも

陰茎を　丁寧に舐め上げられて行く


「んっ、あげは、ふ…ッ」


鈴口からは　透明な液体が

トロリ…と零れて来る


鈴口に唇を合わせて口付けると

チュウッと音を立てて

その零れた液体を

少しだけ亀頭に

しゃぶりつきながら

あげはが自分の口腔内に取り込んで行って


自分の口の中で　

もぐもぐと咀嚼する様にして
自分の唾液と混ぜ合わせると

お互いの液体が混ぜ合わされた

透明な粘り気のある液体を

あげはが口に亀頭を含んで

杏寿郎の亀頭に塗り付けて行く様にして

自分の唇で食みながらも
唇と舌で杏寿郎の亀頭を扱く


「…っ、ハァ、そうして
君の手を煩わして貰わずとも、
出来ると思うのだが？…あげは？」

「お返しにあります。いつも、
杏寿郎には、沢山
私の事を愛して頂いておりますから。
私からも、貴方を愛したく、あります」


貴方を愛したいと言う


その言葉を


あげはの口から聞いてしまえば


溢れる様に零れる様に


自分の胸の中が


満ち満ちて行くかの様に感じる


その手が

触れる場所が温かい


触れる指先も　唇も舌も



全てが　彼女の

あげはの優しさに包まれて行くかの様だ