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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第57章 焦れる焦燥 ※Rー18



口付け…られたいに 決まってる

そうしないで身体を弄られるよりも


気が付いてしまった

そうなってる彼が怖いんじゃなくて


私が怖いと感じて居た理由を


彼にそうされてしまったら

自分も そうなってしまうからだ


きっと 抑えられない


今まで 数日の分を埋める様に

彼を求めてしまうだろうから…


「杏寿郎…、口付けて…下さいッ」

「いいんだな?」


その彼の問いかけにあげはが頷いた


この口付けていいかの意味は


抱いてもいいかって意味で

それも 単に抱いてもいいかと言う

だけの意味でもなくて


全てを忘れて 抱いてもいいか…?


と言う言葉が一番近いのかも知れない


「んっ、はぁ、
杏寿郎の…、思うまま…に」

「元より、
そのつもりだがな?あげは…」


杏寿郎があげはの言葉を受けて
自分の着物の帯を解くと

そのまま自分の着ていた着物を
バサッと畳の上に落とした

明るみに晒される その肢体から

あげはは目を逸らせないでいて


男性的で 整った筋肉の付いた身体は


思わず息を飲む程にさえ
美しいと思ってしまう


「あげは?
俺の身体がどうかしたか?」


その整った身体に残る
無数の傷跡の中にある


一際に大きな みぞおちの傷跡を


あげはが自分の手を伸ばしてなぞった


「杏寿郎、あの時…
貴方が死ななくて良かった」


「悪いが、あげは。俺はまだ、死ねない。
死んでも、死ぬ訳には行かないだろう?
君は俺に、それを許してくれないだろう?」


そっと彼の手が私の頬に触れて
頬を撫でて行く


「でしたら、杏寿郎も、
私にそれを許さないで…っん、あぁ。
許さない…で、お願いッ…」


「あげは、溺れたい…君に、
君の事だけ見て、聞いて、
感じて、溺れてしまいたい」


そう言って 重ねられた唇に

溺れたい… 何も考えられなくなる位


貴方だけを感じて 溺れて居たい



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