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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第53章 期待の募る夜には… R-15


そのまま うふふと笑うと

後ろからギュッと杏寿郎に
抱きしめられてしまって

自分の項の辺りに杏寿郎の鼻先が
当たっているのを感じる

「んっ、杏寿郎…その辺りは…
あまり、あんず油の香りはしないんじゃ…?」

「今は、石鹸の匂いだがな」

「もう、嗅がない…でっ、んっ、やっ…」

項に舌を這わされて
肩に添えられた両手で
肩から上腕を撫でおろされて行くと

丁度 上から降りて来た手が
両腕の肘の辺りにまで辿り着いて

そのまま 杏寿郎の手でグッと
両腕を身体に付けて押さえつけられると


その部分を手で押さえられているだけなのに

まるで 拘束されてしまったかのような

気持ちになってしまう


その位置で固定されると
自然と胸を張った様な恰好になるから

胸がツンと天井の方を向いて 

その部分を誇張させている様になる


「元々、君のここは豊かだが…。
大きくなってる…様に
感じるのは俺の気のせいか?」

「師範…にも、言われたのでッ
気のせいじゃない…かと」

「君の師範が、それを君に、
言ったのか?あげは…。
その、つまり……
君の、胸が大きくなってると」

あれ?師範の事を言った途端に
杏寿郎の口調が荒くなったので
おかしいなと思って それから

ああと納得した

「杏寿郎、誤解がおありでないかと
心配して居るのでありますが。
私の師範は女性にありますよ?
師範は、とても美しい方で全然歳を
お召しにならないんです。
ですから、私は師範は魔女か
仙人なんかじゃないかと
思ってるのですが…。
確か、槇寿郎様と師範は
んっ、同期であったかと…あんッ」

「ああ。そんな事も言って居たな。
あげは…俺に構わずそのまま、
話を…続けてくれ」

そう言いながらも
後ろから杏寿郎の手が伸びて来て

そっと下から包む様にして
寝巻の上から胸に添えられてしまって

添えられているだけなのに

妙に身構えてしまっている自分がいる



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