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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第52章 蝶の悩みと晩御飯


「杏寿郎さん、
今何と、仰ったのでありますか?」

「その…、
母上に…言われていたんだが。
俺は、さつまいもを食べると…、
つい、わっしょいが出てしまうんだ…。
お行儀が悪いからと、幼少期に。
何度も母上からはお叱りを、
受けては居たのだが…どうにも」

きょとんとあげはが目を丸くさせていて

「しかし、今まで杏寿郎さんが、
さつまいもをお召し上がりになるのを
私は、何度もお見受けしておりますが…」

「恥ずかしい…、話ではあるのだが。
昔、母上に言われた事があって…だな。
もし、将来想いの人が出来た時は、
その人の前では、結婚するまでは
そう言ってはならないと…、
念を押されて居たんだが」

「しかし、炎柱様。どうして、
結婚するまで…なのでありますか?」

春日がそう疑問を杏寿郎に向けて言って来て



今までの話を整理すると


杏寿郎にはさつまいもを食べると

”わっしょい”と言ってしまう癖?

みたいなものがあって

それを 私が今まで知らなかったのは


彼が 幼少期に母親から言われていた

言いつけを頑なに守っていたから…なのか


「それがだな、春日。俺にも
母上が何を思って、そう俺に
仰られたのかが、俺にも見当がつかんのだ」

杏寿郎のその言葉を聞いて
あげはがくすくすくすと口元を
押さえながら笑いだしてしまって

杏寿郎と春日が
そのあげはを見て
お互いの顔を見合わせて
2人して小首を傾げた

自分のペースで芋焼酎を飲みながら
工藤が目を細めながら笑みを浮かべていて

杏寿郎の目には
あげはと工藤には
その意味が分かっている様で

少々府には落ちないのではあったのだが

「ああっ、でも。私も驚きました!
さつまいもご飯は一般的ですが、
里芋もご飯と合うのですね。
ねっとりとして、ホクホクで
出汁の効いたご飯との相性も抜群です。
美味しいです。
お店で頂いてもいいぐらいです」


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