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天谷奴零に騙されたい【ヒプノシスマイク】【短編集】

第1章 天谷奴零に騙されたい【甘々、微エロ】


オオサカ予選は無事に通過していた

『天谷奴さぁぁぁぁん!!!』

「相変わらずやね、あんた」

『だ、だって!う、動いてる!』

「そら動くわ!」

『うー、あんな人が恋人だなんて……まだ信じられないよ』

「まだそんな感じなん?もう3ヶ月は経つやろ?」

『でもー!』

「そろそろ認めんと、オトナのオンナに取られてまうで!あんた行動力はあるんやから、大丈夫やって!自信持ち!」

友人はそう言って私の背中を叩いた
元々イケブクロに住んでいた私だが
友人に会いにオオサカに来た時にちょうど流れていた広告で
零に一目惚れし、着の身着のままに引っ越しをしたのだ
オタクの力たるや……と友人には若干引かれたが

そうしてどついたれ本舗箱推しになり
簓の漫才を見に来た時、おろしたての靴で来ていたため靴擦れし
うずくまっている所に彼が声をかけてきたのだ

─────────

零「お嬢ちゃん大丈夫か?」

『うわぁ!?!!天谷奴零!?』

零「(簓なみのリアクションだな)おいちゃんのこと知ってくれてるのかー!」

『知っってるも何も!!!』

と本人を目の前に熱く語り
簓と盧笙が来ても気づかずに話していたら
簓に「おもろい!」と気に入られ今に至る

零「おじょーちゃん!」

『ひゃわ!?』

簓「相変わらずのリアクションやな!どや?お笑い向いてるでぇ?」

盧笙「あかんあかん!簓もすぐ引き込もうとするなや」

零「簓、盧笙。わりぃな、今日は先に帰ってくれるか?」

2人「ええで」

何かを察したのか2人は快く了承し帰ってしまった

『あ!あの?』

零「ここじゃあなんだし、事務所に行くか」

『はい!』
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