第5章 体育
「それじゃ、各自ペアになって練習しろー。」
どうやら今日は自分たちで練習をしているところに、
先生とお姉ちゃんが見ながら廻って、教えていくようだ。
練習を始めようとしたら、お姉ちゃんが早速、私のところに来て
「ねぇねぇ、宇宙のペアって誰?」
と私に尋ねてきた。
「ペアは、白井くんだよ。白井光くん。」
「初めまして、白井です。」
白井くんは、お姉ちゃんにぺこりと頭を下げて挨拶をした。
「へぇ~男の子がペアなんだ。
え、何々?!もしかして、2人付き合ってるの??」
「えっ?!」
「なっ!!」
「そ、そんな訳ないじゃん!!」
「そ、そんな訳ないじゃないですか!!」
驚きを隠せない私達は、ほぼ同時に言葉を発した。
「おんなじタイミングで否定するなんて、仲がいいのね~。」
顔を赤めている前で、お姉ちゃんはのん気に微笑む。
(急に何聞くのさー。もぅ、お姉ちゃんのバカ…。)
私はほっぺたを膨らませる。