〖進撃の巨人〗Raison d'etre ─贖罪の贄─
第7章 訓練の日々
「そりゃ憲兵団に入りたいからよ!
内地に行けば良い暮らしができるからよ!
そして憲兵団のエリートかお貴族様にお目が留まれば……」
ぐふふと皮算用をしてるユリアナにジルはため息をつく。
何のために兵士になるんだよ、と。
「でも、実際私は成績上位になるの難しそうだけどね!
それより、ジルはこのまま行けば成績上位になれるかもよ!
やっぱりジルも憲兵団に?」
「いいえ、私は調査兵団に。
その為にここで学べる事は学びたいから必死にやってるだけ」
予想外の答えにここにいる一同は驚く。
「え、調査兵団志望なの!?
だって、あそこは──」
「イカレ狂った変人集団だって?
私だって好きで巨人の餌になりたい訳じゃないわよ。
ちょっと理由があって…
あ、教えないけどね」
じゃ、ミケからのアドバイス伝えたからね!といい、ジルはいそいそと寝台に上がると布団を被ってしまったので今夜はお開きとなった。