〖進撃の巨人〗Raison d'etre ─贖罪の贄─
第7章 訓練の日々
その日の夜。
全て訓練が終わり、宿舎の自室にいるユリアナに声をかける。
「ユリア、ミケから話聞いてきたけど…」
ジルのこの発言を聞いたユリアナは離れた場所にいたのに走り寄ってきてジルにガバッと抱きついた。
「ジル!
昨日は自分で聞けなんて言ったのに、聞いてきてくれたのね!」
「ちょ、ちょっと!
ユリア離れて…苦しい…」
力いっぱい抱きしめられたジルは苦しそうに顔を顰めた。
「あぁ!ご、ごめん!!
つい嬉しくて…」
慌ててジルから離れたユリアナは謝罪するも嬉しそうに笑顔を見せてきた。
「ミケからのアドバイスは…」
ユリアナだけでなくそこにいた同室の女子たちもジルの話す内容に耳を澄ます。
「習うより慣れろ。
だそうです」
これを聞いた全員が肩透かしをくらったような状況になった。
「えっと、ジルさんや。
それってアドバイスなの?」
全員の気持ちを代表するかのように、ユリアナが聞いてきた。
「ミケも私と同じようにアレばっかりは人に教えられるのなんて、手順ぐらいしか無いって。
人によって諸々違うでしょ、体つきだの筋力だのって。
ミケや私の感覚で伝えても、理解できるものじゃないから習うより慣れろって事よ」
ジルの説明を聞いて一同は納得する。
「そりゃそうかー。
確かにその通りだ…無我夢中でやるしかなさそうね!」
ユリアナは気落ちせず、寧ろ俄然やる気になったようだ。
「三年も訓練するんだから上手くできるようになるわよ。
それにしても、そんなに立体機動を上手くなりたい理由って?」
これを聞いたユリアナは、ご機嫌にこう答えた。