第5章 番外編
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「………っぁあッッ!!はっ、ぁんっ、や!!も、ぉや、めぇ━━━━ッッ」
先ほどから幾度となく、跳ねてはシーツへと沈む身体。
喘がされて。
鳴かされて。
掠れた声がより一層艶を増す。
「やッッ………らぁ!!も、こわれ、る!!こわえゆ、からぁ……ッッ」
「時雨、私の言ったこと理解できてます?イくな、って、いいませんでした?」
「む、り……ッッ、こんなの、むり……ぃ」
びくん、て。
また、果てる。
果てたところで休ませるつもりはない。
敏感に尖った胸を、唇で、舌で、指先で。
執拗に。
だけど丁寧に愛撫する。
雨音くんも負けじと時雨の足の間へと顔を埋めて。
舐めて、吸い付いて。
指先でなかを責め立てて。
時雨を極限まで、追い立てる。
「ご、め……ッッ、ごめんなさ!!きょーじゅ、ごめんなさい……ッッ、も、ぉゆるし……っ、ぅ、っぁあ!?あまね、あまね、そこやだっ!!もうそこ、やだぁ……ッッ」
「大丈夫時雨、気持ちいいの好きでしょう?泣かなくて大丈夫。ほら、もっと気持ち良くなろう?」
ぐしゃぐしゃに歪めて、泣きながらすがる時雨の頬に手を当てた。
泣き顔に。
火照った顔に。
全身の血液が逆立つ。
沸騰する。
「や……っ、また━━━━━ッッ、ぁあ……っ」
爪先がピンと伸びて。
硬直する身体。
ぐんっ、て、何度も何度も、反り返る。
「………時雨、気持ちいい?」
「やッッ、ぁあ!!あまッ、ね!!そこ話すの、息っ、やぁ……ッッ!!グリグリするの、や、だぁ……ッッ」
ガクン、て。
一気に力の抜けた身体。
背中にたくさん爪痕を着けてしがみついていた腕が、ダラン、て。
シーツへと沈んだ。
「………時雨?」
異変に気付いた雨音くんが、顔を上げて。
時雨を見る。
意識を完全にトばした時雨に視線を向ける彼、に。
にこりと。
微笑んだ。
「………大丈夫。壊れた時雨は、きっとかわいいよ」