第3章 殺し屋業、復帰!!
「━━━━━━ぅぅ〰️んぅ、腰が痛いぃ」
朝。
うつ伏せのまま唸るのは、唸る姿もかわいすぎる時雨。
「なん〰️でいっつも教授はそんなに爽やかなの」
「鍛え方足りてないんじゃないですか」
「体力の問題だもん」
「昨日は時雨が離してくれなかったような気がしますけど」
「………忘れて、お願い」
『きょーじゅ』
甘く艶のある声でキスをねだる時雨があまりにもかわいすぎて。
確かに途中暴走した感は否めない。
「唸るのに飽きたら、着替えてくださいね」
「ぅぅ〰️、鬼ぃ」
「挨拶、行きませんか?」
「挨拶?」
「ウチの社長」
「え」
「ちゃんと報酬あげますよ?」
「あ、仕事!!」
「そう、仕事です」
「行く!!飽きた!!着替える!」
さっきまで唸っていたとは思えない身のこなしで起き上がり、シーツにくるまれたまま、時雨はクローゼットの中。
時雨も大概、体力あると思いますけどねぇ。
さすがに昨日は、私も疲れました。
ここまで疲労を感じたのは、はじめてかもしれない。
清々しい朝日を見るのも。
「…………」
「教授!今日はどんなの?キレイなやつ?」
「普段どーりで構いませんよ」
「うん、わかった!!」
月明かりの下見つけた天使は。
確かにここに、舞い降りた。
【暗殺者の正しい飼い方しつけ方 完】