第3章 殺し屋業、復帰!!
「ああ、そうなるか」
「無自覚。……教授ってけっこう変態さんだよね」
「……とうに狂ってるから」
時雨の両手を掴んで引き寄せて。
唇を奪う。
そのままベッドへと押し倒した。
「……―冷た…っ」
「たくさんお漏らししたし?」
「ち、が……ッッ、教授が身体拭く前に寝かせたんじゃんっ」
「はは……、そうだっけ」
「そーだよ!!」
「?」
不意に、時雨の掌が左目を覆って。
視界が闇へと変わる。
「ほんとに見えないの?」
「真っ暗」
「良くあたしの攻撃、交わせたね?」
「見て避けたわけじゃないし」
「?」
「言わなかった?殺気が漏れてるって」
「何それ、見えるの?」
「わかるの」
「…………教授が『追われる』の、わかる気がする」
「そう?」
「教授やっぱり絶対、怖い」
「まだおしゃべり続ける?それともこのまま寝る?」
唇が触れあうまで、ほんの数ミクロ。
「………まだ教授の焦らし、続けるの?」
「時雨その方が興奮するみたいだし」
「教授のせいじゃん」
「ほら基本、"意地悪"らしいし」
「もうおしゃべりおしまい、早くキス、ちょーだい!!」
「したいなら時雨からどうぞ。時雨から欲しがるなら今度も容赦しないよ?」
「………教授の体力どうなってんの」
お腹へと手を回せば。
ぴくん、と小さく、跳ねる身体。
「まだまだここ、たくさん飲ませてあげるよ?」
「赤ちゃん出来ないなら、いい」
「できるかも」
「教授がくれる薬飲むから、平気だもん」
「なら早くキス、して、時雨」
我慢出来なくて。
ちゅ、と唇を啄む。
そのまま少しだけ顔を反らした時雨と、唇が重なった。