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暗殺者の正しい飼い方しつけ方

第2章 絶賛失業中、です。


「教授のバカッッ!!変態っ」
「あんまり時雨がかわいくて、抑えられませんでした」
「だからって……!!」
「もうどうせ会うこともありませんよ」

むぅ。
とかわいく膨れる時雨の腰を抱いて。
ホテルの最上階。
パーティー会場へと、入れば。
一気にざわつくフロア。
無理もない。
目立つために、時雨の準備を整えたんだ。
その場にいるだけで目立つ容姿に加え、金色の髪。
真っ赤なドレス。
人を惹き付ける要素を持っている上に。
先ほどの蕩けた表情、潤んだ瞳そのまま。
目立たないはずなど、ない。



「ねぇ教授?」

先ほどまでの膨れた表情一変。
たくさん並ぶ料理を目の当たりにして、時雨の目がキラキラと輝いた。


「なんです?」
「あのお皿に乗ってるの、食べていいの?」
「お好きなだけどうぞ。あと時雨、人差し指、咥えない」
「はーい」



す、と。
絡めていた右手を離し。
嬉しそうに料理目掛けて走っていく時雨。
さっきまでの艶のある表情から、幼い少女へと変わる表情。
雰囲気。
とりあえず印象付けるのには成功だ。





「…………」



シャンパン片手に時雨から視線を離さずにいれば。
早速何人かの男が、時雨を取り囲んだ。
その中に、髭面の50代くらいの男性の姿を発見、して。
シャンパン片手に、前進する。
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