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【イケメン戦国】彩る電光石火な恋心💞

第1章 梅の様に恋をする love affair.H


「光秀さん!恥ずかしいから!」

『光秀、うるさいぞ。』

『許嫁となると、怖いものだな。』

『ったく。さぁ、行くぞ。信長様失礼致します。』

秀吉は、深く頭を下げるとの手を引き歩きだした。





『寒いか?』

城から御殿までを二人は手を繋ぎ寄り添って歩いていた。

「打ち掛けが厚いから大丈夫。」

『…綺麗だ。よく似合う。』

「ありがとう。」

『俺もそのくらいの打ち掛けを渡せるだけの人間にならなきゃな。』

「…今のままでいいよ。」

『認めてもらわなきゃならないからな。』

「あのね。秀吉さん、」

『ん?』

「私、祈ったの。梅の木みたいに飛んでいけたらいいのにって。秀吉さんの側に、行きたいって。でも、私は待ってるだけだった。無事に帰ってくることを祈るしかなかった。」

『。』

「でもね、帰ってきてくれた。命を亡くさずにもどってきてくれた。…それで十分なんだよ。一緒に生きていきたい。側にいさせて欲しい。それだけなんだもん。」

ざぁ、っと強い風が吹いて、どこからか梅の香りがした。

『約束する。俺の生きる意味を与えてくれたお前のもとに戻るって。…だから、一緒に生きてくれ。これからも、永久に。』

「うん!」

秀吉は、を横抱きにして歩き出す。
首もとに顔を埋めたは、秀吉の首筋に食むようにキスをした。

「あとで、同じ場所に印をつけて。」

『あぁ。わかった。』


会えなかった時間を埋めるように溶け合う二人は、丸二日秀吉の自室から出てくることはなかった。




そして、そのお陰で祝言の口実が出来たのは、また別のお話。




fin






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